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【シェフのつぶやき2】シェフにとって、本を書くことの意義

あしぇっと八ヶ岳

今日、いらしてくださったお客様にいきなり、

「本を買いに来たんだけど」

と言われて、それはそれは驚いた。


これまで2冊の本、というか小冊子を記した。

が、さすがにレストランだから、来店早々の席に案内する前から、本のことを切り出されるのは初めてのことだった。


「ピンチの食べ方」という、もう七年近く前に連載した記事をまとめた本。

100年ぶりという大雪に山梨県全域が襲われ、ほぼ1週間にわたり交通が麻痺して、食べ物や物資が困窮した時に、非常時の食について書いたものだ。


シェフとしては常識的なことを書き連ねたが、予想以上の好評をいただいた。それが広がり、山梨の大学の先生の後押しで冊子にまとめものだ。


その道のプロには、プロの「知識」がある。

情報が簡単に検索できる時代だからこそ、きちんと体系化されてまとめたものは、誰かの役にたつことができる「知恵」に昇華していくのかもしれない。


そしてそれは、シェフの存在を知らしめる旗印となる可能性を、十分もっている。

そんなひらめきを与えてくれた今日の出来事だった。




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