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【シェフのつぶやき9】野草料理を伝えてゆくこと

最終更新: 2019年10月6日

 


 三年前のある夜のことです。

 マダムが、あるものを食べさせてくれました。

 庭の野草の天ぷらでした。


 僕にとって草の味とは、昔飲んだ青汁の青っぽいなんとも表現のしにくい、正直にいってまずいものという記憶しかありませんでした。

 子供の頃、野球少年だったぼくがふざけて食べさせあったグラウンドの芝も、同じ味がしました。


 草を食べるなんて信じられない。

 そう思っていたものの、和食さんの天ぷらで「ゆきのした」という野草がつかわれることがあるのは知っていたましたが、それはあくまでも例外中の例外だと思っていました。


 マダムがあげてくれた野草の天ぷらは、予想に反して5種類もありました。

 実に白けた気分で口に入れた僕は次の瞬間、仰天しました。


 ちゃんと味があります。


 びっくりして、次々に口に放り込むと、すべて味が違います。


仰天すると同時に、「これはいける!」という直感がきました。


ここから今のあしぇっと八ヶ岳は始まりました。


 当たり前にある、足元のもの。

 誰も見向きもしないありきたりのもの。


 その魅力に気がついた時から、僕はシェフとしてこれまでとまったく違う道に踏み込みました。


 その感動と驚きを、お店では料理として、ブログでは文章として、双方から表現してゆこうと思います。




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