今日、2019年10月12日。台風19号(ハギビス)が静岡県に上陸しました。
未曾有の巨大台風との情報で、メディア、ネットとも大騒ぎです。
豪雨により、私の住む北杜市にも昼過ぎに避難勧告が出ています。
先月千葉県に大きな傷跡を残した台風15号といい、日本ももはや亜熱帯の国のようです。
振り返れば、僕は1995年の阪神・淡路大震災では救援関係者として、2011年の東日本大震災と2014年におきた山梨大雪害では被災者として、歴史に残る災害を体験してきました。
2014年におきた山梨大雪害では、100年振りという積雪で街が麻痺する事態となりました。中央道、中央線と山梨と他県を結ぶ大動脈が数日に渡り使用不能になり、街から食料をはじめとする多くの物資が枯渇しました。
一夜にして雪に埋もれるという予想外の展開に、街中の人が混乱。それを見て雪掻きの合間に執筆した連載が好評を得て、私の最初の著作となりました。
それは、災害時にいかに食べてゆくか?
それをシェフの視点で論評したものでした。
それから五年。
残念ながら気候の変化は止まらず、災害が減る見通しは立ちません。
昨日も台風対策で、スーパーからパンなどが棚から消え去る写真を見るに、あの時の著作は今でも役に立つかもと考えました。
災害とは、自然の起こす「天災」に、人の行動が起こす「人災」が合わさって起こるものです。
災害=天災✖️人災
天災を減らすのは困難ですが、人災は我々の意識、準備で減らすことができます。
天災の渦中でも、冷静で、理性的でそして本当の優しさと勇気を持っているならば、災害はより穏やかになるのではないか?
そしてその天災をきっかけに、人生に、世の中によい変化を起こせるのではないか?
2019年版の「ピンチの食べ方」が、誰かにお役に経てば幸いです。
Comments