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【シェフのつぶやき1】栗拾い

最終更新: 2019年10月3日



 私たちの住む農村には、様々な資産がある。

といっても、それは株とか債権ではなく、実のなる果樹たちだ。


その昔、自宅を立てる際には、庭に実のなる木を植えるのが常識だったらしい。現に私の実家を立てた富山出身の建築家の祖父は、柿、桃、梅を植えて、毎年のようにいくばくかの収穫が食卓を賑わせていたものだ。


次男の同級生のお家には、栗の木がある。

昨年からそれを拾わせていただくことになり、栗拾いが私たちの秋の始まりの儀式?となった。


東京育ちのインドア派の軟弱シェフの私には、栗の収穫自体が未体験。

栗のイガがいかに鋭く、痛いものか!

軍手なぞで不要に掴むのは、危険極まりないことに、昨年やっとした有様である。


「靴で踏んで割れ」という妻の指導も虚しく、割れないイガを、痛い痛い騒ぎながら手も使って割り、中の栗を取り出す作業はなかなかに重労働。


その最中にも、自然にはぜて頭上から落ちてくる実もあり、周囲は意外に騒がしい。栗拾いは不思議な趣のある時間でもある。



この栗の木自然栽培というか、放置されているので、無農薬無肥料栽培であると同時に、虫さんたちのご馳走でもある。

栗というものが、なんと虫の害の多いものか、ご存知だろうか?

昨年までの自分も含め、知らない人がとても多いことだろうと想像する。


収穫後、洗い水気を取り、これから冷凍して中の虫さんたちに逝っていただき、そこから干してみて熟成を試みる。

ネットで調べた手順では「干して熟成後、冷凍する」とあったので、昨年はそれで試してみた。

が、虫さんたちに存分に頂かれてしまい、散々な目にあったので、やり方を変えてみようと思う。

果たしてどうなるだろうか?


食材としては、市販の栗よりも一手間もふた手間もかかる厄介者だが、自然の中にもう一度いれてもらおうとする自分にとっては、この手間こそが、学びの時間であり、回帰の儀式

なのだと思う。



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